何者でもない者の人生

人生思い出作り〜おもしろき こともなき世を おもしろく

オリジナル短編小説

ショートショート

皆さん聞いたことはあるでしょうか?

短編小説のことなのですが

僕はこのショートショートが好きなのです

短い物語の中で

伏線を張って回収したり

エッジの効いた内容だったり

そして最大の利点は

なんてったって短いから

読みやすい!!!

いつかチャレンジしたいな~と思ってたので

ここでオリジナルショートショートを

書いてみようと思います

初めて書くので

まとまらない短編小説になってしまうかもですが

そこはご愛嬌ということで、、、

では物語が始まります

 

 

 

ここはある病院の一室

額に汗をにじませながら

妊婦さんが一つの命を誕生させようとしている

「さあ!池田さん!もうすぐお母さんですよー」

「頑張ってー!あー頭が見えてきましたよー」

ナースたちも声援を送る

しかし、、、

赤ちゃんの顔を見たナースたちが違和感を覚える

何百人、何千人と

赤ちゃんを取り上げてきたが

何かが違う

いち早く、その違和感に気づいたナースが悲鳴を上げる

「きゃーーーーーーー」

その声にびっくりした妊婦さんは

力が入り、そのタイミングで

元気な男の子が生まれた

ベテランナースが恐る恐る赤ちゃんを取り上げ

お母さんにそっと渡す

赤ちゃんの顔を見たお母さんは

「あはははははははは」と大笑いした

なんとその赤ちゃん

顔のパーツが全て逆についているのだ

頭はあごのようにとんがっていて

でこに口がついていて

鼻の向きも逆で鼻の穴がでこのほうに

ほほの下に目

あごに髪の毛が生えている

分かりやすく言うと

顔が180度ぐるっと回転しているのだ

逆さから見れば全く普通の顔だが

普通に見れば

いまだかつてない生き物だ

「こりゃまたすごい子が産まれたね~」と

お母さんは笑顔で言う

ナースたちもその笑顔を見ると

何も言えなくなりました

 

 

そこから数年が経ち

男の子は圭と名付けられ

特に問題もなく

大切に育てられていました

いよいよ小学校に入学です

圭は小さいながらも

テレビなどを見て

自分は人とは違うことは分かっていました

恐る恐る学校へいくと

「うわー!化け物がいるー!」

「近づくんじゃねーよ!!!」

心無い言葉が容赦なくぶつけられます

必死に涙をこらえ家に帰って

お母さんに抱きつきながら

「やっぱり僕は化け物なんだ!人間じゃないんだ!」

泣き叫ぶ息子を見て

「そうかな~?個性的ですんごく可愛いよ~」

と言うけど

それでも泣き止まない息子に続けて

「なら明日こうしてきなさい」

とアドバイスをしました

「そんなのやだよ!余計いじめられるよ!」

お母さんは笑顔で返します

「まあお母さんを信じなさいって」

と言って息子を強く抱きしめました

翌日

「本当に学校行かなきゃダメ~?」

「あれさえあれば大丈夫!さあ!いってらっしゃい!」

息子の背中をばちーんと叩いて

送り出しました

学校について緊張しながら

教室のドアを開けると

「また化け物がきたぞー!!!」

「帰れーーー!!!」

昨日と同じ

いやそれ以上に

きつい言葉をあびせられます

圭は勇気を振り絞って叫びます

「ねえ!みんな見て!!!」

恐怖と緊張で体を震わせながら

お母さんのアドバイスを実行します

ブリッジをして笑顔で

「これで僕も普通だよ~」

、、、

、、、

、、、

静まり返った教室

その空気を壊すかのように

「ほんとだー!おんもしれー!!!」

クラス中が笑いに包まれました

その日の休み時間

ほかのクラスの子たちも

見に来るほど

人気者になりました

それを機に

圭はテレビで取り上げられ

はじめは怖がる視聴者もいたが

圭の笑顔のブリッジで

お茶の間でも大人気になりました

 

 

学校に行くのも久しぶりで

久しぶりに会った一人のクラスメイトが

「なあ!それだけテレビに出たら、いっぱいお金もらえたんじゃない?」

それを聞いていたクラスメイトも興味津々

圭を中心に円ができて

みんなが圭に注目する

圭がしぶしぶ金額を言うと

 

 

クラス全員がひっくり返りました

 

圭が笑いながら言います

「ひっくり返るのは僕の仕事だよ~」

 

 

ガラガラガラ

担任の先生が教室に入ってきた

「ではさっそく前に言っていた自分の名前についての作文を発表してもらうぞー!では名前の順番で池田からいこうか」

「はい!!!」

圭は自信に満ち溢れた表情で

作文を読み始めました

「僕の名前。一年二組池田圭。」

「僕の名前は池田圭です!どっちから読んでも僕は僕です!!」

 

 

終わり

  

 

 僕がショートショートを好きになったきっかけ

星新一先生

とんでもない作品が山のようにあるんです

ぜひ読んでみてください~

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